笑傲江湖 レジェンド・オブ・スウォーズマン

ストーリー

第1話

日月神教の東方不敗(とうほうふはい)が、かつて本拠地としていた黒木崖を奪還した。何年も前に五岳剣派によって壊滅させられたはずの魔教が、再び息を吹き返したのだ。
東方不敗の再起に危機感を抱いた嵩山派の掌門・左冷禅(さ・れいぜん)は、林(りん)家が所有する秘伝の奥義書「辟邪剣譜」を手に入れて対抗しようと画策し…。

第2話

林平之(りん・へいし)の父・震南(しんなん)の亡骸には、“華山 令孤”と刻まれた剣が突き立てられていた。
嵩山派の丁勉(てい・べん)に対し、「仇を討ってください。両親を殺した下手人は令狐冲(れいこ・ちゅう)です」と涙ながらに嘆願する平之。岳霊珊(がく・れいさん)や労徳諾(ろう・とくだく)は兄弟子である冲の無実を訴えるが…。

第3話

祖父と両親の墓前にひざまずき、令狐冲(れいこ・ちゅう)を討って仇を取ると誓う林平之(りん・へいし)。
丁勉(てい・べん)は件の凶行を華山派の仕業だと断じ、彼らと結託している魔教を退けるために「辟邪剣譜」を差し出すよう要求するのだった。同じ頃、手負いの令狐冲は青城派の2人組に襲われ、いずこかへ連れ去られようとしていた…。

第4話

美貌の尼僧・儀林(ぎりん)と酒肴を前に、舌なめずりする田伯光(でん・はくこう)。そこへ、体の動きを封じたはずの令狐冲(れいこ・ちゅう)が現れた。
2人は互いの腕前を称え合いながら酒を酌み交わすが、冲があくまで儀林を守り通すつもりだと知り、伯光は態度を一変させる。すると冲は、椅子に腰かけたままで腕比べをしようと提案し…。

第5話

「覚悟しろ」――妻を殺された劉正風(りゅう・せいふう)が費彬(ひ・ひん)に斬りかかった。しかし、嵩山派の門弟たちが立ちはだかり、多勢に無勢の正風は次第に押されていく。
さらに五岳剣派の盟主・左冷禅(さ・れいぜん)が加わったことで、正風は完全に追い詰められてしまうのだった。冷禅と彬の剣が正風の体を刺し貫こうとした、その時…。

第6話

丁勉(てい・べん)の胸に深々と刺さった短刀――それを放ったのは東方不敗(とうほうふはい)であった。彼は腕の立つ部下たちを集め、五岳剣派に捕らわれた藍鳳凰(らん・ほうおう)を救出しに来たのだ。
正派邪派入り乱れての決戦の最中、体の自由を奪われた令狐冲(れいこ・ちゅう)は、木高峯(ぼく・こうほう)に連れ去られてしまい…。

第7話

木高峯(ぼく・こうほう)は岳霊珊(がく・れいさん)と林平之(りん・へいし)をさらい、「辟邪剣譜」の在り処を言えと迫った。そこへ、余滄海(よ・そうかい)が。
剣譜を独り占めしたい高峯は滄海の背後から襲いかかり、2人は斬り合いに。その様子をのぞき見ていた令狐冲(れいこ・ちゅう)は、隙を突いて霊珊と平之を救い出そうとするのだが…。

第8話

思過崖の洞穴――その岩壁の奥には謎の空間が広がっていた。中に入ってみると白骨と化した何体もの屍が横たわり、壁には文字と絵が刻まれている。それは令狐冲(れいこ・ちゅう)が知る華山派の剣法を遥かに凌ぐ、精妙なものであった。
洞穴を出て剣の修練に励む令狐冲。その姿を、まるで仙人のようななりをした老人が見守っていた…。

第9話

風清楊(ふう・せいよう)は、独孤求敗(どっこ・きゅうはい)が遺した剣術の奥義を令狐冲(れいこ・ちゅう)に授けた。
よき継承者を得たと満足げな清楊は、「わしのことはお前の師匠にも口外してはならぬぞ」と告げると、いずこかへと去ったのだった。そんななか、左冷禅(さ・れいぜん)は華山派剣術流の残党・封不平(ほう・ふへい)らと手を結び…。

第10話

令狐冲(れいこ・ちゅう)の看病をする陸大有(りく・だいゆう)。見舞いに訪れた岳霊珊(がく・れいさん)は「この内功を修行すれば内傷が治るわよ」と、一冊の書物を取り出す。
それは「紫霞秘笈」――彼女は冲のために、華山派の奥義書を父のもとから失敬してきたのだ。しかし冲は、無断で奥義を学ぶことは師匠に背くことになると拒み…。