■あらすじ
時は南宋の中期。金が北方より勢力を延ばしつつある杭州の牛家村に、義兄弟の契りを交わした2人の義士、郭嘯天(かくしょうてん)と揚鉄心(ようてっしん)がそれぞれの身重の妻とともに暮していた。ある雪の日、2人は全真教の道士、丘処機(きゅうしょき)と出会い意気投合、酒を飲み交わし、生まれてくる子の名付けを託す。
数日後、所用を終えて再び村に立ち寄った丘処機は、郭と揚が何者かに襲撃されて絶命し、妻たちも連れさられている惨状を目の当たりにする。自らを追って来た敵の仕業と悟った丘処機は悲しみに打ちひしがれるのもつかの間、妻たちの救出を誓って追跡の旅に出た。
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その道中、小さな誤解から、江南七怪(こうなんしちかい)と名乗る七人の侠客と死闘を繰り広げることになるが、一刻も早く夫人たちを救いたい一心の丘処機は、彼らにある提案を持ちかける。それぞれが連れ去られた妻たちを探し出し、産まれてくる子供に武術を仕込む、そして一八年後、子供らを酔仙楼で闘わせて勝敗を決めるというものだ。
承諾した江南七怪は、郭の妻子を探して広大な中国大陸を何年も旅した。6年の歳月をかけてようやく蒙古(モンゴル)の小さな村に妻子を探し出した時、丘処機も敵国である金で楊の妻子を見つけていた。
郭靖に武術を教えようとする江南七怪。しかし、郭靖は正直で義侠心には厚いものの、あまりにも愚鈍に見えたため、江南七怪は郭靖に一つの試練を与える。それはとある山に夜中にひとりで来いというもの。
その夜、約束通りに山に来た郭靖は、先に来ていた江南七怪が、彼らの長兄・柯鎮悪を盲目にした仇敵・黒風双殺の梅超風・陳玄風夫妻と壮絶な闘いを繰り広げている場面に遭遇する。
闘いに巻き込まれた郭靖。しかし、偶然にも郭靖の持っていた短剣が陳玄風の急所に刺さり、陳玄風を倒した。
江南七怪はこの闘いで張阿生を失ったが、晴れて郭靖を弟子にすることを決める。
厳しい修行を続ける郭靖。真面目だが物覚えの悪い郭靖に苛立ちを隠せない江南七怪。しかし、郭靖が偶然であった全真教の馬ぎょく道士、そしてテムジンらモンゴルの精鋭たちの助力によって次第に郭靖は武術を習熟してゆく。
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そして一八歳の春、約束の場所、酔仙楼までの一人旅を始めた郭靖は、食堂の饅頭を万引きする浮浪児・黄蓉と出会う。
露天では婿取りを行なう父娘、穆易・穆念慈と遭遇。彼らは念慈と武術で勝利した者と結婚するために旅をしているのだった。そこに現れたのは金国の王子・完顔康。武術に秀でた王子は難なく勝利するが、結婚を拒絶。あまりの侮辱に憤慨した穆易が王子に闘いを挑もうとした時、王妃が姿を現した。その王妃こそが、18年前何者かによって連れ去られた、楊鉄心の妻・包惜弱。そして、穆易は名を変えて生きていた楊鉄心だったのだ。
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その後、郭靖は黄蓉と再会、さらに浮浪児の姿をしていた黄蓉が、実は五大武術家の一人・黄薬師の一人娘である事を知る。
楊鉄心と包惜弱は、18年ぶりの再会を喜ぶ。しかし、自分は完顔洪烈の息子と信じていた楊康(完顔康)は、複雑な心境。楊康の気持ちが定まらない内に、楊鉄心と包惜弱は宮殿を抜け出す。完顔洪烈の追っ手に囲まれた2人は楊康の前で自害してしまうのであった…
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完顔洪烈を父の仇として、黄容と旅をする郭靖。そして、本当の父の仇でありながら、育ての親である完顔洪烈と共に歩み始める楊康。彼らの前に現れる数々の武林の英雄たち。そして、郭靖が旅の途中偶然入手してしまった、究極の武術書「九陰真経」によって、郭靖は波乱万丈に巻き込まれて行くのであった。
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