■ストーリー
 義侠の士であり卓越した武芸者である梅念笙(ばい・ねんしょう)は、ある日、3人の弟子 萬震山(ばん・しんざん)、言達平(げん・たっぺい)、戚長発(せき・ちょうはつ)に命を狙われる。天地を揺るがす秘密が隠されているという秘伝の技“連城訣”を伝授しようとしない師匠に業を煮やしたのだ。背中から刺され、連城訣の剣譜を弟子たちに投げ付けて川に飛び込んだ梅念笙を助けたのは、丁典(てい・てん)という青年だった。
 懸命に看病する丁典を人徳の士と見込んだ梅念笙は、隠し持っていた内功の秘伝書“神照経”を丁典に預け、連城訣の秘密を伝えたのち、息絶えた。一方、弟子たちは、奪った剣譜から連城訣の秘密を探ろうと奮闘するも、八方ふさがりとなった。だが、ある朝目覚めると、鍵をかけて保管しておいた剣譜が消えていた。彼らは互いを疑い、決裂してしまう…。そして7年後。戚長発は農民として田舎に隠遁し、2人の弟子とともに暮らしていた。狄雲(てき・うん)とひとり娘・戚芳(せき・ほう)である。兄弟のように互いをいたわり合って育った彼らは、ほのかな愛情で結ばれていた。そんなある日、萬震山の息子が父親からの伝言を携えて突然やって来た…。
■解説
 短編も併せ、15作品を発表している中国の国民的ベストセラー作家、金庸。ジェット・リー主演作『スウォーズマン』、ウォン・カーワイ監督作『楽園の瑕』、そしてチャンネルNECOでもオンエアされた『射雕英雄伝』『天龍八部』『笑傲江湖』『神雕侠侶』など、1950年代から現在まで全ての原作が何度も映画・TVドラマ化されてきたが、『連城訣』は上下巻という手頃な文章量ながら映像化の機会が少なかった。主人公が次から次へと残酷な罠にはまることや、心理的な描写の多さで映像化が困難だったと推測できるが、今回、満を持して制作されたこのTVドラマは、物語を変えることなく行間が補足され、登場人物もより魅力的にエンタテインメント性を増した傑作となった。
 主演は80年代のジェット・リー、90年代のチウ・マンチェク、ウー・ジンに続く、第3世代のクンフースター、ウー・ユエ。17歳で国家が授ける中国武術の最高級“武英級”を与えられ、多くの武術大会で優勝した実力を持つ。競演には『少林寺』『笑傲江湖』のユー・チェンフイ、『天龍八部』『セブンソード TVシリーズ』のジー・チュンホア、中国中央電視台制作の中国版『西遊記』で孫悟空を演じた名優リュウ・シャオリントン等、本物の武闘派俳優が大挙出演し、見応えあるアクションを披露している。
なお、本作は、全33話を原作に合わせて凝縮したチャンネルNECOオリジナル編集版である。
(C)2003 UCE Group Inc. Beijing. Artwork by MAXAM INC.