INTERVIEW

隙だらけな作品ですが、観たらきっと、幸せな気持ちになると思います。

「こんな時代劇、見たことない!」と、時代劇ファンをうならせた「猫侍」。 ファン待望の劇場版第2弾「猫侍 南の島へ行く」が、いよいよ9月5日(土)に公開。連ドラ、映画で主役の久太郎を演じ、新境地を開拓した北村一輝に、「猫侍」の魅力を聞いた。

北 村 「先日、台湾で行われたプレミア上映会の舞台挨拶に伺ったんですけど、ありがたいことにチケットも40秒で完売したそうで、ビックリするくらい大ウケでした。
富川国際ファンタスティック映画祭にも招待され、昨年公開された第1弾は、NYでも評判が良かったので、改めて“低予算でもこんなに世界で笑ってもらえるんだ”と勇気が出ました(笑)」

久太郎と玉之丞が、南の島に流れつくところから物語がスタート。かなりぶっ飛んだ設定ですよね?

北 村 「南の島でありながら空がグレー、人工の洞窟みたいなセットが登場するし、本当にツッこみどころが満載なんです(笑)。
でもそれこそが、『猫侍』の1つのメッセージでもあり、CGを使ってお金をかけてではなく、昔ながらの喜劇のように、おじいちゃんおばあちゃんが孫と一緒に楽しんで観られる作品を創ろうと…そもそも『猫侍』は、そこから始まった作品なんですよ。
安くて隙だらけな作品だけど、笑ってくれる人がこれだけいたら、“やった甲斐があった!”と思えますよね」

今作では、「玉之丞の恋」「海賊や部族とあいまみれる久太郎」が見どころですが、北村さんは脚本から参加されたそうですね?

北 村 「スタッフとは何でも言い合える仲なので、『どうすればいいですかね?』と相談されることも多いんですよ。非常にゆるいスタッフなので、久太郎のように心の声でツッこむこともしばしばです(笑)。
最初に頂いた脚本を読んだ時、“もっと『猫侍』としての色を出した方が良いのでは?”と感じたので、ドラマの撮影をしながら、寝ずに夜中に書き足す作業をしました。
単純に、玉之丞の見どころをもっと増やしたいという思いもありました」

玉之丞、そして作品への愛がひしひしと伝わってきますが(笑)、玉之丞を演じる“あなごちゃん”との親密度も、今作でさらに増していそうですね。

北 村 「あなごとは相性がいいし、なついてくれているので、一緒にいる時は癒されますね。撮影の合間も一緒にいて、いつも遊んでいます。遊びの中から“玉之丞ダンス”が生まれたり、僕の悪ノリは、猫萌えのアイデアとしてかなり取り入れてもらっています。
あなごの頭の匂いを嗅ぐと、何かものすごく落ち着くんですよね(笑)。猫臭さがまったくなくて、いい匂いがするんです」

「猫侍」と言えば、玉之丞を抱えての殺陣も見どころですが、あなごはまったく怖がらないんですか?

北 村 「立ち回りをしているはずなのに、あなごは気持ちよさそうに寝ていますね(笑)。
僕もあなごを抱いているときは、腰を普通以上に落として、極力上下の振動がいかないように心がけているんですよ。
走るときも、なるべく縦揺れしないように…だからこの作品、足腰への負担がものすごいんですよ! 耐えまくりの現場なんです(笑)」

Photo:Arata Kato / 文:蓮池由美子

最後に、「猫侍」ファンにメッセージをお願いします!

北 村 「玉之丞の恋が招くラストにも期待して頂きたいですし、今作では、部族や海賊が登場します。
ここまでぶっ飛んだ時代劇は、今までなかったと思うので、ジャンルにとらわれず、“今、笑いたい人”に見て頂きたいですね。
観ればきっと、幸せな気持ちになるでしょうし、ちょっとした飲み屋の話題にもなると思うんですよ。“こんな映画あってもいいんだ!”と…みんな勇気が出る思います(笑)」

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